「ほら!だから和希さん教えてくださいぃぃ~!あ、そうだ!無理ならせめて過去問を!」 私の言葉に、和希さんの動きがピタッと止まった。 そして、遠い目をして、口を開く。 「俺、過去には捕らわれない主義なんだ…」 「何ですか、それっ?」 「和希、すぐプリント類は捨てるもんな」 「邪魔だもん。」 何故か自慢気な表情の和希さん。 つまり…試験問題なんて、とっくに手元にはないってこと… いや、和希さんそれはダメでしょ!? 唯一の頼りがぁぁ~…。