真弥さんが振り向く。


「まだ何かあんの?」


真弥さんは不思議そう顔で私を見ている。


「あの………あ、ありがとう」


この時は、そう言いたいと思った。


真弥さんが目を見開いたのがわかった。


お礼を言われるなんて思わなかったんだと思う。


「……別に。見てらんねぇくらい、ひどかったからな。あんな投げ方されたら、ダーツも傷む」


「ぐっ…!悪かったわね!」


投げ方教えてくれたし、少し優しいかもって思ったけど…


やっぱり相変わらずだ!


私は真弥さんを睨んだ。


のに。