ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~

 

―――トン!


軽快な音が部屋に響く。


私は的を見る。


的には、ダーツの矢。


「あ、当たった…!」


しかも、ほぼ真ん中だ!


私の中に嬉しさが込み上げる。


「ねぇ、当たったよ!?こんなにキレイに的に刺さったの、初めて!」


私は嬉しくて、真弥さんに向かって笑顔で話し掛ける。


一瞬、真弥さんが私を見たまま止まった気がした。


「?」


その間は何?