ハァ、とため息が聞こえた。 「……ほんと、ガキだよな」 「はぁ!?」 そのガキと付き合ってんのは、どこの誰よっ!? ムカつく…ムカつくぅぅぅ! 「もう、帰る!あんたのことなんて知らない!」 「あっそ」 真弥さんは、帰れ帰れと言うように、手をシッシッと振る。 何でこんなやつと付き合ってんの、私! バカな自分にも腹が立つ! バッグを掴んで出口に向かう。 そこに、後ろから思い出したように声が聞こえてきた。 「あ。」 「―――」 返事なんてしてやんない!