「……物好き。」 そう呟いて私を一瞥し、その人はダーツ台に向かった。 ほっといてよ…! あんたには関係ない! ――こんなヤツ…なんでここにいるんだろう…。 口悪くて接客なんてできるわけないのに。 そう思った瞬間、聞こえてきた音。 トン! トン! トン! と3連続。 的を見ると、ど真ん中に、矢が3本とも刺さっていた。