「…何、もしかして、やけどでもしたのか?」 真弥さんの表情が変わった。 「いやっ、大丈夫ですからっ」 つい、やけどしたところを真弥さんの方に向けて、手を左右に振ってしまった。 そんなに時間は経ってないのに、見てわかってしまうくらいの痕になっていた。 その痕に真弥さんが気付いて、チッと舌打ちをしたのが聞こえた。 「おまえ、バカか」 そう言って、真弥さんは私の腕を掴む。 「ちょ…っ!」