「…あれ?」


和希さんが私の顔を見て、思い出したように呟いた。


「!?」


「……あなた、前に来店されたことありますよね?」


その言葉に、私の心臓の鼓動が跳ね上がる。


「あっ、はっはいっ!わっ、私のこと覚えててくれてるんですか!?」


「あ、やっぱり!?友達と来てたよね?」


「はい!」


嘘!


嬉しい!


2回しか来たことないのに覚えててくれたなんて。


はしゃぎそうな気持ちを必死に抑えつつも、テンションが上がってて大きめの声が出てしまう。