あなたのそばにいたくて…



もう、部活は、始まりそうな時間。

やばっ‼遅れちゃう‼

小走りで、ルームへ急ぐ。

なんか…思いだすだけで照れる。

夢じゃないよね⁈ 嬉しすぎっ!

ルームへ着くと、顧問の山里美里先生に怒られちゃった!

まだ、20代の若くてかわいい山里先生目当てで入った男子部員も多い。

「もう!安藤、遅れてるよ⁈ 坂田とストレッチしてから入って‼」

先生が指した先には、笑顔で手招きしながら、ストレッチしている親友、坂田愛菜の姿があった。

愛菜は、私と同じクラス。

どうやら、愛菜も遅れてきたらしい。

クールでモテるから、自慢の親友なんだよ。

「どーしたの?」

ニヤニヤしながら、愛菜が聞いてくる。

「えっ?」

「いつも真面目な美愛が遅れてくるなんて。それに…なんか、あったって顔してる。」