「あのさぁ…俺と付き合ってくんねぇ⁇」
「え…あっ…はい。私でいいなら…お願いします。」
今の私、たぶん顔真っ赤‼
しょうがないよ、ずっと好きだった神田先輩に告られちゃったんだよ?
それに、最高のシチュレーション‼
屋上で風に吹かれながら…ってまさにドラマっしょ‼
この屋上は、私と先輩が出会った場所。
本当は出入り禁止らしいんだけど、落ち着くんだよね。
授業中は、基本来ないんだけど、愛犬が死んじゃったとき、どうしても集中できなくて、ここへ来たら、先輩に会った。
先輩は、サボりだったらしいんだけど。
でも、なぜか、成績いいんだよね。
そして、サッカーめっちゃ上手い‼ かっこよさは、ファンクラブあるほどだし!
でも、後輩の私でも、優しく話かけてくれて…
いつのまにか、好きになってたんだ。
そんな先輩に告られたんだもん。
もう、死んでも後悔しない!…な訳ないか。笑
私、安藤美愛。高1。ダンス部所属。
夏休みの練習頑張ったから、もうすぐある文化祭のステージで踊れるんだ♪
高1でって、あんまりないことなんだよ?
「今日の帰り、一緒に帰れるか⁇」
「はっ…はい。」
緊張して上手くしゃべれないよぉ…
「なんで、敬語なんだよ⁈ 俺ら、カレカノだろ?俺のことも翔でいいから。 な、美愛。」
先輩…違った…翔の優しさにドキドキしちゃう。
前まで安藤って呼んでたのが、美愛って呼んでるし‼
「でも…先輩に向かって、翔…なんて呼べないです…」
「大丈夫って‼ ほら…呼んでみ?」
「…翔?」
「おう。じゃあ、校門のとこで待ち合わせでいいか?」
「うん。」

