「そうなの!あなたなら絶対『マリア』になれるわよ!!」

「・・ありがとうございます」

やっぱりさっきの冷たい目は気のせいだったみたい。

「あっあたしの本当の名前はカナよ」

「・・・カナさん?」

「そう。一応覚えておいてね!」

マリア様はそういうとニッコリ微笑んだ。

あたしも笑い返した。



「ルカナ様行きましょうか?」

あたしとマリア様がだいぶ打ち解け始めたころあたしの執事が聞いてきた。