教室に戻って蓮の席へ行った。

蓮のまわりにも女が集まってくるから、早く声をかけないといけない。

「蓮、ちょっといいか?」

「ん?べつにいいぞ。」

俺は蓮に先輩のことを話した。

もちろん周りには聞こえないようにこっそりだけど。

「へぇ…お前の口から女の名前が出るとは…」

やっぱり驚かれた。

「それで、先輩のこと何か知ってんの?」

「興味あんの?」

「まあちょっとだけな…」

特に深い意味はない。

「ふーん。あの先輩モテるよ。」

「見たらわかるよ美人だったから。」

「お前はああいう人がタイプなのか…意外だな。」

誰もそんなこと言ってねえだろ!?

「そんなんじゃない。」

「でもお前初めて女に興味もったんじゃん。後で会いに行くか?どうせ用あるし。」

先輩に会いに行くのか…

いいかもしれない。

「行く。」

「了解。」

と、言うことで俺は先輩に会いに行くことになった。