私とかわいい後輩くんっ!

それから30分くらい美琴は今日のことを詳しく話してきた。

聞けば聞くほどあり得ない。

「ポカーンってしてるね、琉音。」

そりゃそうでしょ、あり得ないことをずっと言われてるんだから。

話したことない人に好きだって言われたんならわかる。

おかしな話だと普通の人は思うだろうけど。

話したことある人は私が冷たいとか冷めてるとか言って離れてく。

私の場合それが普通。

「話したことあるのに好きだなんてあり得ないでしょ…」

「それ、常識じゃあり得ないことだよ。普通は話したことある人を好きになるの!」

わかってるよ。

だけど私の場合逆なんだよ…

私がため息をついた時お母さんが玄関にやってきた。

「話してるとこ悪いけど暗くなってきたわよ?美琴ちゃんのお母さんには連絡しておいたからうちでご飯食べて行って?」

「え、ありがとうございます!」

美琴は明るく返事をしてうちに上がった。

お母さんみたいな親には美琴の方がしっくりくるな…

私はそんな事を思いながらリビングへむかった。