「えっと、高嶺先輩は中橋先輩のことが好きなんですよね。だから、中橋先輩と仲が良い私は目障りということですね。」



落ち着いた声でそう言ったが、内心混乱していた。


私は男同士だとかそういうのはあんまり気にしないけど、まさか身近にそんなことがあるなんて思ってもみなかったから、驚いてしまった。




「じゃあ、あんまり悠也と関わらない方向で。それと僕が悠也のこと好きだってこと、誰にも言わないでね。」


そう高嶺先輩は言って、さっさと校舎に戻っていった。

私はいきなりすぎて、咄嗟に何も言い返すことが出来なかった。