「あっそ。」

ぷいっと目をそらしてまた蘭は食べ始めた。

私、あの時何を言えたら良かったの?

蘭は何を求めていたの?

「ね、夢がトランプやりたいらしいんだ。」

純一が重い空気の中明るく言った。

「俺もやりたい!」
哲がピンと手を挙げた。

それともう一言。



「ただやるだけじゃつまらないから特別ルール作ろうか。」