【完】俺色の君


蘭SIDE


夢は不思議そうな顔をした。


俺は夢とキスしたいって思う...。



好きだから...?



でも、夢はいつも硬く目をつむっている。



夢...。



最初に会ったときから俺にだけ対抗心を抱いていた。



「違う...。」



夢のか細い声がした。



違う...?



「じゃあ、何で何だよ。哲には...。」



だめだ。


これじゃ、かっこ悪い。


嫉妬丸出し。


哲にはたまにじゃなくて抱きついていいって言ったんだよ。