【完】俺色の君




そして...



「ちょっと!蘭...。」




蘭は私の切れた指を自分の口に含ませた。


切れた部分が暖かくなる。




「んんっ...。これでよしっと!」



蘭の馬鹿...!



本当に馬鹿!



すきって、痛いほど自覚しちゃうじゃん...。



やっぱり、すきなんだ。


「夢?どうした?まだどこか痛いか?」


「...。バカ蘭。」



私はぼそっとつぶやいた。