【完】俺色の君



そのとき...。



「夢...。」





切なそうに私の名前を呼んだ蘭。



なんで、そんなに切なそうな声で呼ぶの?




なんで?



分からないよ...。



そして、唇に少し冷たい感触。



キス...されてる。



触れるだけの優しいキス。




そんな優しくされたら気になっちゃうじゃん。




蘭が出て行った後私は起き上がり自分の唇に指を当てた。


ドクドクなる心臓の音。