私と皿を洗っているとき...哲が言った。 「俺さ、手伝いが出来るようになった頃には、もう両親がいなかった。」 「...哲?」 哲はぽつぽつとしゃべりだした。 「だから、夢ってお母さんみたいだから手伝いしたかったんだ...。」 哲は悲しそうに、でも笑った。