ま、とりあえず手紙を...。
と開けた白い紙には少しの文字しか並んでいなかった。
[もうすぐお前のいる場所に行く。
俺は酒の飲みすぎで体を悪くした。
お前を殺した俺は何にも考えず怒りだけがあの後も続いた。
刑務所でも酒が飲めないあまり暴れ狂った。
何日繰り返したかは分からない。
そして、その後涙があふれてきた。
何で、あのとき俺はお前を殺したんだろうな。
美人で気立てが良くて誰からも信頼されていた完璧なかみさんだったのに。
大好きだったのにな。
俺のことは憎んでもいい。
ただ、哲のことを見守っていてくれ。
じゃあ、な。またそっちで会おう
2002.3.5]
2002?
親父はもうそのときには...。



