純一SIDE 「いいのか?蘭...。」 蘭が夢の部屋から切なそうに出てきた。 「別に...。俺は。」 そっぽを向いた蘭。 「お待たせ、純一!」 夢がリビングに入ってきた。 淡い黄色のワンピースに身を包んだ夢。 「可愛い...。」 「ふんっ...。」 蘭は自分の部屋へと戻っていった。 「なんか言った?」 「ううん、なんでもないよ。出発しよっか。」 夢はうん!とうなづくと玄関へ走っていった。 夢は可愛い...。 女優の娘だからな。 蘭がいない分、俺が守ってやらないと。