【完】俺色の君



「しかも、蘭は今日パスするって言ったじゃない。首突っ込まないでよ。」



すると...


のこのこと私の部屋に上がりこんできた。


「ちょっと...上がっていいなんて言ってないわよ。」

「俺が行かないから心配なんだよ...。」



え...?


蘭は一瞬寂しそうな顔になった。


「...なんてな!何今の夢の顔っ。」


「あんたねー!いい加減にしなさいー!」



また、いいあいが始まった。


「もうっ。決まらないじゃない。」



蘭は私の後ろにぴたりと体をあわせた。


蘭から香るシトラスの香り。


ドクン...

鼓動が早くなる。