「哲?どうしたの?そんな怖い顔して!私は大丈夫だよー!」



きっと夢は俺にいきなり抱きしめられたことを言ってるんだ。




「怖くないよ!あ、次の授業始まっちゃうね。」


「え...?うん、哲?」



俺は夢の手を取ると屋上を後にした。




いけない...。



思い出したら...。




俺が俺じゃなくなってしまうから...。