【完】俺色の君



お母さんが死んでから1週間がたった。



お母さんが行ってたあの園長先生の養護施設...。



どこにあるんだろう。




俺を引き取ってくれる親戚もいなくて俺は一人ぼっちになった。




途方もなく歩き出したとき...。



「哲。相川哲。」



誰かに呼ばれた。



そこにはあのとき病院にいた男の子。


「お前は確か...。」


「佐倉蘭だ。俺たちの場所へ来いよ。」


蘭は手をさしだした。



小さい手...。


俺と同じくらい。