【完】俺色の君



「この子達が哲君の家のことに気がついて俺を呼んだんだ。」


「そうだったんですか...。」



じゃあ、割れた窓の向こうから子供の声がしたのはそのせいだったのか。



俺は、少しだけ落ち着いた。


そして、気がついた。


「お母さんは!?俺のっ!!」


「哲くん。暴れないで。大丈夫隣の部屋にいるよ。」



優しく笑った叔父さん。



「この子達は蘭と純一。感謝してあげてね。」



叔父さんの言葉でもう一度2人に目を向けた。


「どうも...。」


ぺこりと頭を下げた。