【完】俺色の君



母さんはその事件で頭の血管が切れて病院に運ばれていった。



「お母さん...。」


俺も泣き疲れてそのまま気を失った。




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「気がついたかな?哲君。」



目を開けると見知らぬ男の人がいた。


「あなた誰?」


俺は6歳の頃...人見知りがすごかった。



「驚かせちゃったかな?俺は養護施設の園長。この子達の先生だよ。」


指差された先には俺と同じくらいの男の子が2人いた。


1人は無愛想にそっぽを向いている。


もう1人は大人っぽくて優しい笑みを浮かべている。



誰...?