【完】俺色の君



バリッン!!!



隣の窓ガラスが割れる音がした。


「警察だ!おとなしくしろ!」



大人の男の人が何人も家の中に上がりこんできた。



俺らの家を土足で...。



まるで、もうあの頃には戻れない。


幸せな考えを踏みにじられているようだった。


「離せっ!!」


「おとなしくしろといっているだろう!!」



親父は3人の警察官に確保されて連れて行かれた。


「お父さんー!!」


「哲...。ごめんな。」



親父の消え入りそうな声。


「うわーん!!!」


泣きじゃくった。