【完】俺色の君



「かあさんっ!!」



母さんは頭から血を流し気絶した。



「お父さん!やめてよ、こんなことっ。」



泣きながら親父に抱きついた俺。


もともとこういう性格じゃなかった。



「離れろっ!!」


「わぁっー!!」



俺も投げ飛ばされて窓にぶつかった。


1つの病院だけで年間300人も運び込まれている現状。


「痛い...!」



俺も腕を強くぶつけて動かせなかった。


「哲...!...くそっ。お前が悪いんだぞ!」


「お父さん...。」



怒っておかしくなった瞳の中でも俺を理解してくれる...。


だから、全力でうらめない。