【完】俺色の君


純一SIDE


哲は衝動的にいろんなことをやるから後での後悔が大きい。



蘭が出て行ってしまったからか、またその表情は曇った。



蘭は何を考えている?




クールで口数も少なくて...


その上夢にやたらと近づく。



完全無欠の生徒会長様サマだ。



「夢、いきなり抱きしめてごめんね。」


「え...。いいよ、別に。」



夢はにこっと笑った。



きっと彼女も気づきだしたんじゃないか?



哲が抱えている心の闇に...。


抱きしめるときに少し震える腕。