俺らが声をかけてやっと気がついた哲と夢。 2人の顔は赤く染まっていて...。 「哲、抜け駆け禁止だぞ?」 「純一...だってぇ。」 少し涙ぐんだ哲。 「蘭もそう思うだろ?」 純一はそうきいてきた。 そのとき夢の視線もこっちに向いたのが分かる。 顔が赤かった夢。 哲が...お前を照れさせたのか? ふいっとそらされた視線。 「別に俺はどうでもいい。」 「ら、蘭!」 俺は屋上を後にした。 ...俺は。