【完】俺色の君



その綺麗な瞳に俺だけをうつして欲しい。



名前...。


呼ぶだけでいい。



今はそれだけで我慢するから...。



「哲...。」


「夢っ...。」



照れながらも目を見て言ってくれた夢。



その顔に我慢が出来なくなってしまった。



ギュッ


「きゃぁ!哲?」


「ごめん、もうちょっとだけ...。抱きしめさせて。」



俺がそう願うと夢はじたばたしなくなって落ち着いた。



夢のラベンダーの香り。


細い体から伝わる体温。



俺だけのものにしたい...。


夢に近づいたことで更に強くなった俺の気持ち。