【完】俺色の君



先生の額に青筋が...。


「いいから、出てけー!!」


ひゃーっ


本当に怒らせちゃった。



しぶしぶろうかに出た。


「なんで、あくびくらいで廊下に...。」



教室でみんなが授業を受けているときぶつぶつといっていた。


「あ、夢!なんでこんなところにいるの?」


「へっ?あ...哲。」


哲がひらひらと手を振っていた。


いや、こっちが聞きたい。


「哲こそ。校舎むうこうじゃなかったっけ?」

「うん、授業めんどくさいからサボって出てきちゃった。」


えへっっと舌を出した笑顔は可愛くって...。


「一緒にサボっちゃおっか。」


哲は目を光らせた。