【完】俺色の君



「夢!おはよー。」



亜子としゃべっていると隣の席の桂君が近寄ってきた。


桂くんはかっこいいと思う。



ま、あの3人ほどじゃないけどね。



「おはよ。」

「もうっ!桂、私に挨拶は?」



亜子が怒っている。



私は最近、思うんだ。


亜子は桂君のことが好きなんじゃないかって。


自分が好きも分からないくせにこういうことって言っちゃだめだと思うけど。



「おはよ、亜子。今日も可愛いよ。」

「えっ...。もうっ。そういうことばっかり言う。」



はい、桂くんはキザです。


だから、隣の席もたまにきつい。


背筋がこう、ぞぞぞーって。