【完】俺色の君



「私から見て、哲は弟みたいな存在だし。純一はおにいちゃんみたい。蘭は...よく分からないけど、ムカツク!」



「ムカツク?あの、生徒会長様が?」




その生徒会長様がです...!


「だって、今日私のこと寝ぼけて抱きしめるし。殺す気だよ。」


「抱きしめるー!?あわあわわわっ。」



亜子は口をパクパクさせた。



「されたぁい!」


「勝手にされてきて頂戴。まったく、どきどきしてどうしようもなかったの。」



私のその言葉で{?}が頭の上に浮かんだ亜子。


どうしたんだ?


「どきどきって...恋か!!」

「知らないよ。」



私は恋なんて知らない。


どきどき=恋

って考えないからね...。