哲SIDE 夢が蘭を起こしに行くっていったとき本当に...胸がむかむかした。 きっと蘭のことだから夢のことからかって遊ぶんだろうな。 だから、イヤだ...。 夢、行かないで。 でも、夢は行ってしまった。 「行っちまったな。...哲。」 俺の悲しそうな顔に気づいた純一が気を使ってくれた。 俺の大好きな苺ジャムをいつもより多く塗ってくれた。 はい、と渡してきた純一。 「ありがと...。」 蘭のことは嫌いじゃない。 でも、夢が蘭にとられてしまう。 そんな気がしたから...。