「おはよう、夢。制服姿も可愛いね。」
「おぉ。本当だ。」
哲と純一は口をそろえてそういった。
お母さんみたく女優じゃないんだから...
可愛くも綺麗でもないんだって...。
自分で言って悲しくなる。
「おはよう、哲。純一。あれ...?蘭は?」
私はリビングにあのクールな王子がいないことに気がついた。
「蘭は、朝がめちゃくちゃ弱いの。生徒会長なのにね~。」
「でも、遅刻しちゃうじゃん!...私起こしてくる。」
またリビングを出ようとしたとき...
「夢、行かないほうが...。」
そんな声が聞こえた気がしたけど巻き沿いで遅刻なんて耐えられない。