【完】俺色の君



蘭SIDE


夢は俺たちのこと知らない。


でも、俺たちはだいぶ前から知ってる。





哲も純一も夢のことが好きだから...。





俺が座っているソファの横で眠った夢。


その容姿は文句なしの美少女。



夢が眠るそばに哲が来た。



俺はテレビを見ているように見せて哲のことを見ていた。



どうするんだろう...。


哲は静かに夢の頭を撫でた。


夢が小さな声を出すと顔を赤らめた哲。


「俺のものになっちゃえよ。」


哲の切ない声がした。


きっと、純一も聞いていたんだろうな。