「お父さん!」 あれから、お母さんは何回か帰ってきたけど5年間お父さんとは会ってない。 「夢、お母さんに似て綺麗だよ…。」 「ありがとう。」 少し照れた。 だってお父さんは芸能界トップの俳優だもん。 「蘭君もそう言ってくれるよ。」 「お父さん…。」 かっこよくて優しい私の自慢のお父さん…。 「夢ー!みんな待ってるぞ!」 部屋の外で蘭の声がした。 「今行くー!」 慌ててドアへ向かった。 「2人とも大好きだよ!」 「まあ、この子ったら…」 2人が笑う。