夢サイド


あれから恐ろしいほど早く流れた時間。


「夢ー入るわよ!」


「あ、ちょっと待って!!」



私は勢いよく背中のファスナーを上げた。



ガチャ―


「あら…綺麗じゃない。」



「そうかな…。」



そう言って私はくるっと一回転した。


白いドレスがフワッと揺れる。


そう今日は結婚式。



「さすが、私の娘ね。」


「えへ。」



こんな私ももう22歳。


「ふふっ…あなた、入って来て!」


あなたって…