【完】俺色の君




「それより、今日は何で帰ってきたの?」



私は紅茶をすすりながらお母さんの顔をみた。




「元気かな…って思って。」



「そっか…。」



海外にいるときも少しは私のこと気遣ってくれていたんだ。



「あと、一年っていう契約だったけど…。もうちょっと夢のこと、頼んでいいかしら?」



「…喜んで。俺ら行く宛ありませんし。」



純一は嬉しそうに笑った。



私も嬉しいと感じてしまった。