【完】俺色の君




「はっ…。はぁ。蘭?」



「夢。…」



期待させるようなことしないで。



思わせぶりな態度は逆に傷つくんだよ。



「夢、前さ夢は俺に近寄ってる女の子の一人にしかならないの?って言ったじゃん。」



「うん…。それがどうかした?」



確かあの時はいま思えば大変なことを…。



「…から。」


「え…?何って?」


蘭は顔を真っ赤にしながら怒ったように言った。



「だから…そんなんじゃねえから。」



「…え…!」



ソレは特別って期待していいのかな?