純一サイド 蘭と夢が出て行った。 静まり返ったリビング。 「重ね合わせている…確かにそうかもしれない。」 俺は一人ポツリと呟いた。 でも、どちらにしろ夢のこと好きだった。 届かなかったけど…。 最後まで言えなかった。 でも、夢のおかげで前に進めそうだ。 詩那…………。 今、何をしているのかな? 君が幸せに暮らしていることを願うよ。 お願いだから悲しまないで。 また、会えたときに笑ってほしいな。 純一サイド END