【完】俺色の君



「ねえ…俺詩那にもう一度連絡とってみようかな。」


純一はタオルで手を拭きながら私の隣に腰を落とした。



「それがいいよ。」



私は純粋に嬉しかった。




「でも、今だけ。あと、五分…。いや。一分でいいからこのままいさせて。」




ぎゅっと壊れないように優しく私を抱きしめる。




「純一……。」



暖かい。



安心する。



純一の恋がどうか上手くいきますように……。