【完】俺色の君



「優しすぎるからきっと俺のいない所で泣いてたのかな…。」



「純一、純一はきっと詩那さんのこと好きだったよ…。穏やかな恋だったんだよ…。」



「穏やかな恋?」


羨ましいな。


私は嫉妬だらけで蘭とはクラスが違うから、学校どころじゃない。



「純一は私と詩那さんを重ねて見ていただけ。きっと今も詩那さんを探してる。」



「夢………。」




純一は寂しそうな顔をした。