【完】俺色の君




「三年まで続いたのが奇跡だね。」


「そんなこと…。」

ないと思う。



「詩那はいつも笑ってて優しくて安心した。」



それって恋って言うんじゃないのかな?


「結局卒業と同時に別れちゃった。で、俺は結構気にしてた。あの時どうしたら良かったのかって。」



それで、



「それで、夢に会った。最初見たときはびっくりした。詩那に似ているから…。」



そうなんだ。



「重ね合わせて、夢を見ていたけど似ていたのは容姿だけ。性格は結構違った。夢ほどはっきりした性格じゃなかったから…。」


「それって、キツいってこと?」



私はちょっとムッとした。