【完】俺色の君




「もう、一年も経つんだ。詩那は元気かな…?」



詩那?



「俺は中学校一年から三年まで付き合ってた彼女がいたんだ。」



始めてきいた純一の恋。



「青木詩那…。でも俺は今になっても好きだったのかは分からない。」



「どういうこと?」


純一は私を離して茶碗を片付け始めた。


「なんか、嫉妬とかしたことなかったし、あんまり会いたいと思わなかった。」


純一は今までで一番色のある瞳をしていた。



ちょっと、格好いい。

容姿はずば抜けているのは確かだけど…。