【完】俺色の君




「知ってたけど改めて聞くとちょっと辛いな。」



「………?」



ばれてたんだ。



まあ、頭のいい純一なら当然か…。



「俺もね、夢が好きだよ?」




純一の私を抱きしめる腕の強さが増した。



「…………。」



純一……。



「初めは一目惚れだったんだ。入学式に見たとき…。」



入学式…!?



「それって一年も前のことじゃ…」



今は梅雨開け。


一年以上たってる。