【完】俺色の君



夢サイド


「はあ…。着いた。」


私を降ろした純一はかなり疲れている。


「純一、重かったよね。ごめん…」


純一は優しすぎるよ…


「いいって!早く、蘭達は?」


辺りを見回すと無数の炎を見つけた。



「あれ!…蘭!」



私はそこへ一直線に走り出した。



「あら…こないだのブス。」


私の声に反応した美宇はさらっと黒い髪を揺らして振り向いた。



「美宇。夢は可愛いんだからな!」


哲と純一も来た。



「さあ…私のほうが可愛くて蘭と釣り合うのよ。」


蘭…。