【完】俺色の君




蘭サイド



辺りに包まれる炎。


「蘭が浮気するからいけないんだよ?」


「…美宇。」




俺は美宇に何も攻撃できない。



「どうしたの?このままじゃ死んじゃうよ…?」




炎からは熱い気が伝わってくる。



まだ、美宇は俺を殺そうとはしていないらしい。



「蘭、これは勝負よ…?美宇に負けたら蘭はずっと私のもの。」




さっきからちらつくアイツの顔。



「…夢。」



「また、あの女!…蘭なんか知らない!」



そして一直線に俺の体に向かってくる炎。