純一サイド 「は…っ。蘭…。」 切れかけた息の途中で蘭の名前を呼ぶ夢。 ズキ――――― 俺だって、夢が好きなんだ。 蘭がいなければ…。 「純一?どうしたの?」 哲の声で我に帰る。 「何でもない。…そんこと考えたら駄目だ。」 最後のほうの声は聞き取れなかったのか聞いていないふりか二人はなにも言わなかった。