夢サイド


「夢!夢大変!」



それは数学の授業中だった。



「おい…相川!いきなり授業中に入り込むとはどういうことだ!自分のクラスに戻れ…!」






先生は声を張り上げる。



だけど、哲は私に一直線に歩いてきた。



「哲、どうしたの?」



「蘭が…!蘭が危ない!」



どういうこと…?



「え…!蘭様が!?」



哲の声を聞いた周りの女子が騒ぎだした。



「夢!一緒に来て!!」



「え…?」